夏越の大祓(なごしのおおはらい)

日曜日に、車で1時間ほどのグラナイト・フォールズ市にあるアメリカ椿大神社の夏越の祓に行ってきました。
http://www.tsubakishrine.org/jp/schedule.html

まずは受付で、形代を作りました。人形に切った半紙に、名前と生年月日を書き拇印を押して息を吹きかけます。その形代で、体の調子の悪いところをなでて、「穢れ」を移します。

時間になると、参列者が神殿に座りました。名前の書かれた関係者席が20ほど、それ以外にも一般参加者が30人ほどはいました。アメリカ人がほとんどで、日本人らしい人は私たち以外に4、5人でした。中には、アニメ好きが嵩じて、日本オタクになってしまったのだろうという感じの若者グループもいました。
この神社は、合気道の道場でもあるので、その関係者は家族連れで正装で参加していました。(神社のHPに写っているのは、そのお嬢さんで、うちの娘ではありません。)

アメリカ人の神主さんが、お祓いをし祝詞をあげ、皆で復唱しと、神事が行われていきました。祝詞は日本語ですが、日本人が聞いてもすぐには意味が理解できないのだから、あんまり違和感はありません。イタリア語のオペラを日本人が歌っているようなものでしょうか。

次に境内にしつらえた茅の輪を、全員が和歌を歌いながら3度くぐりました。
そして、目の前の河原に下りて、皆でお祈りを唱和しながら形代を水に流しました。
最後に、神殿でご挨拶をして、お神酒をいただいておしまいでした。
参列者の多くが、お守りやおみくじを購入していました。
我が家も絵馬を買って、お願いをしました。

日本に住んでいたころ神社に行ったのは、お宮参り、七五三、初詣くらいで、「夏越の大払い」には初めて参加しました。夏越の祓いとは、上半期に知らずに身についた「穢れ」を祓い清め、夏に備えると言う神事だそうで、何をするかも知らずに参加したので、新鮮でした。特に前日までの雨で水量が増えた河原で形代を流したときは、山の木々の緑も相まって、まるで日本の山中に来たようでした。

これで、引越しの疲れが落ちて、新しい土地での暮らしが健康で幸福なものになると良いと思います。