アメリカ椿大神社

さて、夏越の大祓いに行ったアメリカ椿大神社について、ご紹介します。

かれこれ、10年位前に、シアトル在住の人のブログで、椿大神社にお宮参りに行ったという記事を読んで、アメリカに神社があることを初めて知りました。
以来、いつか行ってみたいと思ってはいたのですが、その機会の無いままで来ました。今回シアトルに引っ越すことになって、まあ、近所になったから行きやすくなったと思っていたら、地元の情報誌に「6月23日に夏越の祓を行う」という記事が出ていたので、早速行ってみることにしたのです。

アメリカ椿大神社は、本物の日本神道の神社です。
伊勢国一の宮である椿大神社(「つばきおおかみやしろ」と読むのが正しく、「つばきだいじんじゃ」だと思っていた私は、まったく神道や神社に関する知識がありません)を本宮とするアメリカ分社です。
初めて知ったときは、なんで、日本の国外に神社が存在しえるんだろうか?と不思議に思いました。しかも、神主さんはアメリカ人です。

ホームページによると、元々、アメリカ椿大神社は、カリフォルニア州ストックトンに1986年に建立されていました。一方、今の神主さんのローレンス光一バリッシュ師が、1992年にこの土地に椿大神を祀る神流(かんながら)神社を建立しており、2001年にストックトンからこちらに移って、合祀されたそうです。

ローレンス光一バリッシュ師は、合気道を始めてから神道に興味を持つようになったそうです。この神社は、合気道の道場でもあり、建物の中には、植芝先生のお写真も飾ってありました。書物以外で初めて植芝先生のお写真を拝見しましたが、迫力がありますね。

今回、私は行事に参列しただけで、「どういう経緯で神主さんになったのか」なんて、突っ込んだ話は一切できませんでしたから、これ以上のことはなぞのままです。

熱心な支持者があるらしく、神殿も新しく立派で、飾ってある神輿も豪華でした。ベルビューで毎年行われている秋祭りにはここの神輿が参加するそうなので、楽しみです。

境内には、年季が入ったストックトン時代からの灯篭や鳥居もあり、日本の神社のような佇まいです。ワシントン州は水と緑が豊かなので、乾いたカリフォルニアよりも、「神様」がいそうな雰囲気があります。

年末には大祓いや餅つきが行われるそうなので、また行く予定です。