ブロック・パーティー

レゴで遊ぶパーティーではありません。

ご近所さんが年に1度集まって、交流するパーティーです。
カリフォルニアでもやる所はあると友達から聞いていましたが、実際にブロック・パーティーがある地域の家に住んだのは在米20年にして初めてです。
我が家がある通りでは、通りの西半分の24軒で、Neighborhood Block Watchを構成しており、引っ越してすぐにブロック長のバルから参加するように誘われました。

Neighborhood Block Watchは、レドモンド市が後援しているプログラムで、犯罪防止のためにご近所さんで注意しあおうという、日本の町内会です。うちがある通りには、目のマークの「Watch」サインが掲げてあります。これがあると、コソ泥にこの地域は住民が監視しているからすぐに捕まるよというメッセージを送ることができるわけだ。

でも、実際には、防犯目的より、ご近所同士の疑心暗鬼を解消して、安心感を増す効果のほうが大きいですね。
こちらのブログに、2008年にNeighborhood Block Watchを始めた時の様子が書かれていますが、それまでは隣は何をする人ぞ、という感じだったのが、始めたおかげでコミュニティが生まれたことが分かります。

私達も、越してきてすぐにブロック・パーティーがあって、ラッキーでした。
去年までは、全米のブロック・ウオッチと同様に、8月上旬のNational Night Outの前後にパーティーをやっていたそうですが、バケーションと重なって参加人数が少ないので、今年は9月の始めにしたそうです。

我が家ともう1軒、この夏に越してきた家族にとっては、ご近所へのお披露目でもあります。
私はポトラック・パーティーでいつも好評のスモークサーモンの押し寿司を作って持っていきました。

金曜日の夕方6時からの開催でしたが、勤め帰りの人々が三々五々、椅子と料理を持って集まってきます。
カルデサックで引っ込んでいる道路に机を並べ、子供達用にはビーンバッグ投げが用意してありました。
ここは、いつもお父さんが見守る中、子供達が遊んでいる場所です。
どこの家の子供か気になっていたのですが、2,3の家族が一緒に子供を遊ばせていたことが分かりました。
ティーンの子供達は参加していませんでしたが、小学生以下は来ていて、うちの娘も他の子供達と一緒に、会場正面の裏庭に遊びに行ったりしました。

この地域が開発された時に家を建てた老人夫婦から、年末に子供が生まれるという若い夫婦まで年齢層も幅広く、アメリカ人、ヒスパニックだけでなく、ヨーロッパやアジアからの移民1世と人種構成も多様、レズビアンのカップルや障碍児も居て、多様なコミュニティでした。皆が一緒じゃないから、違いを尊重し、かつコミュニティとしてはひとつにまとまるという成熟した印象です。
うちの娘は、そのませた口調がお年寄りに受けて、気に入ってもらえたようです。
近所の人がうちの子供の成長を見守ってくれる、そういう安心感がもらえました。