明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

今年はまめにブログを更新しようと誓ったのですが、既に1月4日も終わろうとしています。
はい、日付を遡って書いているウソ日記です。

本当の元旦は6年ぶりに日本の実家で過ごしました。家族3人で帰省したのも3年ぶり。すっかり寂しい思いをさせた母のご機嫌を損なわぬように、「出されたものは文句を言わずに食べる」を今回の旅のモットーとして13日間を過ごしました。
元旦の夜、実家では、恒例、親戚が集まっての「すき焼き大会」でした。
私が15年前に食生活を変えてから、牛肉を本気で食べたのは初めてです。
素直に美味しかったです。正月のすき焼きの醍醐味は、最後に入れる餅。トロトロになった甘いタレの味が染み込んだお餅は絶品です。子供のころの私の好物のひとつでした。1切れだけ、頂きました。幸せでした。
記憶のなかにある美味しいものを再体験するって、幸福感が高まりますよね。

しかし、この15年間に私の体は、まったく牛脂肪を受け付けなくなっていたようです。
旅の疲れと、食べ過ぎと、免疫低下のせいで、体が思いっきり「いやなものは、出しますよ」という反応をしてくれまして。
正月早々、汚い話でごめんなさい。
そうです、元旦の夜、私は吐いていました。

12月20日に日本に到着してから、「出されたものは何でも食べる」を実践してきたにも関わらず、体調を崩さずいい感じで過ごしていたのですが、12日目にしてついにギブアップしてしまいました。
その前日に、アメリカから持ち込んだSuper Immno-Toneが無くなってしまったので、免疫の底上げ効果が薄れたせいもあるかもしれません。

吐くのは、排出の過激な手段なので、体の正当防衛です。
美味しく食べたすき焼きと、それを用意してくれた母には申し訳ないけど、体が「いらん!」と言うものは外に出させていただきます。

それにしても、食べてすぐに上手に吐き出せるようになった自分に感動しました。
私は昔から、どんなに胃が気持ち悪くても、胃もたれしても、異が痛くても、二日酔いでも吐き戻すことができなかったのです。
「出したらもったいない」というモッタイナイオバケでも憑いていたのかもしれません。
飲めば飲むほど、顔が白くなっていき、いくらでも酒が入っていく体質でした。
二日酔いでむかついても、絶対に吐かない。いや、吐けない体でした。
毒を吐き出せないから、それが体に残って、ずっと胸焼け、常に胃酸、すぐに胃痛、という状態で、生活していました。
20代の一番、若々しい花のようなお年頃の生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)のなんと低かったことか。

食べ過ぎてすぐに吐けるようになった今から思うと、35歳までの不健康だった自分の人生は、かなり多くのことを無駄にしてきたように思えます。

ただ、「吐く」ことは、毒を体の外に出す排出の手段としては、かなり体に負担がかかる暴力的な方法なので、やはり吐くまで食べ過ぎる(牛肉でも少量を良く噛んで食べれば問題なく取り込めたはず)のは愚かだったと反省しています。
吐いた後も、体に痛みや疲れが残りまして、結局、4日の今日になるまで回復しなかったのですから、威張れたことではありません。

美味しいすき焼きを家族と味わい、この15年間に培った自分の体への信頼を確認し、まだまだ愚かな自己を反省し、と新しい年の初めとしては、三拍子揃った感の元旦でありました。