「自分の内側を向くことは、とても怖い。」と、ヨガのクラスで毎回必ず言われる。

「呼吸して、体の隅々まで意識して」と言った後に、先生は必ずこの言葉を添えてくれる。私は、その言葉におされて、その言葉を頼りに、ヨガのポーズを決める。

自分の立っている位置を確認するのは、勇気がいる。
なぜ自分はあることに心を奪われ、心配になり、怒りがわき、悲しくなるのか。なぜ、これを正しい情報だと判断し、あれを嫌悪するのか。過去のどんな体験が、今の判断の基準になっているのか。

誰かの胸を借りて問いかけることで、対話を通じて、自分の限界や強さを確認していく。

「2011年3月に被曝した。放射能で汚染された土地で生活する。もっと大きな災害が起こる可能性が高い」
これが現実だ。これは変えられない。
じゃあ、私たちは不幸か?
そんなことない。

病気になったら不幸か?障害児を産んだら不幸か?人が死んだら不幸か?
もっともっと、大きな問いかけが、これからやってくる。
目をつぶっても、耳を塞いでも、その問いが自分の中にある人は、逃げられない。

だったら、もう、これからさき、何が起こっても、幸福に生きる。そう決めてしまえば、いい。

怖くなったら誰かを抱きしめて、悲しかったら胸を借りて泣き、信念が揺らいだらしなやかに揺れて、何度波を被っても潜り抜けて、1日のうちに何度も何度も、私はしあわせだーって瞬間を味わっていく。

ひとりじゃ無理だけど、つながっていれば大丈夫。