絶食明け、まずはこんにゃく湿布で肝腎脾のお手当てをしました。

ご飯をしばらく食べなかったので、体は蓄えられていた糖質やミネラルの貯金を使ったようです。痩せたと喜んでばかりはいられない。この貯金、かなり曲者です。
体内に取り込まれた化学物質などの毒物は脂肪に蓄積されているからです。
体に溜まった脂肪を分解してエネルギーに使うときは、そこに溜め込まれた毒もいっしょに血液に乗って体を巡っていくことになります。
毒のろ過をになう腎臓や肝臓にいつも以上の負担がかかってきます。
本来、断食をするときはお手当ても同時に行うべきなのですが、病の最中はそんな元気も出ずひたすら寝ておりました。

今日から玄米食に復帰し、自分でお手当てをする元気も出てきたので、まずは体の建て直しです。
こんにゃくを20分ほど茹でると、とても熱々になり簡単には冷めません。
この熱いこんにゃくをタオルで包み、肝臓と丹田に1つずつ乗せて20分、次に腎臓に並べて置いて20分、横になって温めます。最後に冷たいタオルで脾臓(左わき腹)を10分ほど冷やします。
今日は念のため、足くるぶしの黄金の正三角形にお灸もすえました。
できれば温湿布は3日ほど続けて行いたいところです。

脂肪が毒物を溜め込んでくれるのは、私たちの体が賢いからです。
体にしてみれば、不必要な毒(ステロイドなどの薬物や環境ホルモン、食品添加物などの化学物質)が入ってきたら、どうにかしてその毒が悪さをするのを防ぎたいですよね。脳や精巣、胎盤などの命にとって大切な場所に毒が回ったら、人は人でなくなってしまうし、命の連鎖が絶たれてしまいます。
だから、体に不要な化学物質をたくさん食べたり飲んだり吸ったりしていると、体はどんどん毒を脂肪に溜め込んで大事なところを守ろうとするから、太るのです。
このことを知って以来、妊娠しているようなお腹を抱えたアメリカのおじさんを見ると、あそこに人生の全ての毒を抱え込んでいるのだなあと、しげしげと眺めてしまうようになりました。

ダイエットをすると脂肪から溶け出した毒が体内に回り、体はまた慌てて毒を回収するための脂質を貯め始めます。
毒入りの食事を続ける限り、いくら量を制限してもリバウンドするのは仕方がないのです。
だって、体は一生懸命、命を守ろうとしてくれているのですから。痩せるより、太って毒を減らすほうが、体にとっては安全なのです。
毒の取り込みを減らし、体の中の毒を解毒しながら体重を減らすのが賢いやり方です。
体重だけを無理に落とすと、回った毒で肝臓や腎臓が負担超過で壊れてしまいます。

体はえらい。

今日は体にお疲れ様という一日でした。


こんにゃく湿布やお灸のやりかたは、東城百合子先生の『家庭で出来る自然療法 誰でも出来る食事と手当法【改訂版】』に詳しく載っています。

毒と脂肪の関係について詳しく学びたい方は、辻クリニックのこちらの記事をお読みください。