絶食の後の最初のご飯は、食養の基本「おめでとう」。煎り玄米でつくる10倍粥です。

4分の1カップの玄米を土鍋ではぜるまで煎り、2カップ半の水を加えて弱火でゆっくりと炊きます。今日は玄米を煎っている火加減が強くて少し焦げた味になりました。
病気が極まり回復の方向に転換し、体が食べ物を受け入れるようになったことを祝って、この最初に口にする粥に「おめでとう」という名前がつけられました。


玄米に不足するミネラル分を補うために胡麻塩をかけていただきます。
今年、最初のお料理は胡麻塩作りになりました。
黒胡麻しか見当たらなかったので、黒胡麻を80グラム、自然塩を3グラムで作りました。
いつもはブラウンの胡麻80グラムに自然塩4グラム、20対1が我が家の基本の胡麻塩です。
フライパンで塩がさらさらになるまで煎り、すり鉢で粉砂糖のようにふわっとするまで擂ります。
次に洗った胡麻を、少しはぜ始めるまで煎ります。竹べらで動かしてキシキシと音がするうちは、まだ水分が含まれています。親指でつまんで簡単につぶれるくらいが、ほど良いころあい。煎り過ぎるとすぐに酸化して日持ちしないので注意が必要です。


今回使った自然塩は、年末にファーマーズ・マーケットで購入した手づくりの海塩です。
ワシントン州シアトルの北にあるサン・ホワン島で、汲み上げた海水をビニールハウスの中で蒸発させて作っているそうです。
若い青年が、「最初は台所の鍋で自家用に作っていたのだけど、農場でビニールハウスを見て、ここなら大量に作れそうだなと思って試してみたらうまくいったんだ」と写真を見せながら話してくれました。
若いアントレプレナーを応援したく買い求めました。

この塩は、塩だけを味見をするとかなりしょっぱいのですが、ミネラルが豊富で煮物に使うとコクが出て味がまろやかになります。出来上がった胡麻塩も、塩味はまったく感じないのですが、胡麻の味に奥行きがでたようです。

夏になったら一度、塩作りの様子を見学に行きたいと思います。