ひさしぶりにグラノーラを作りました。朝ごはん用ではなく、おやつ用なので「おやつ日記」に分類です。

買い置きのナッツが少し古くなってきたので、一度にたくさん食べられるグラノーラを作るべく、オーツを買ってきました。
自家製グラノーラのいいところは、材料を全てオーガニックにしても市販のオーガニック・グラノーラより安いことと甘さを調整できること。


今回は、オーツをベースに、ひまわりの種、かぼちゃの種、カシューナッツ、アーモンド、ピーカンを入れました。食べるときに、しょうがの砂糖漬けとドライクランベリーを加えます。
ナッツを刻むのに時間がかかるのと、15分おきに混ぜながら1時間、低温のオーブンで火を通すので、簡単だけど時間がかかります。高温で短時間で作るとナッツが酸化し始めるのが早くて、日持ちしません。ゆっくり火を通すと、そのぶん長持ちします。
グラノーラ作りは、娘と二人きりでまったりと過ごす、お出かけしない休日に作るのがベスト。

今日はマルチン・ルーサー・キング・ジュニアの誕生日で公立学校はお休みでした。

マルチン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺されたのが1968年。70年代末から彼の誕生日を国民の祝日にしようという運動が始まり、600万筆の署名が集まったそうです。レーガン政権時代の1983年に法律が決まり、その3年後から公務が休みになりました。
アメリカでは、連邦政府が決めた祝日を休日として採用するかどうかは、州ごとに決めます。50州すべての州政府が、この日をお休みにするようになったのは2000年からです。

2000年と言えば、ローザ・パークスが白人にバスの席を譲らずに逮捕されてから45年、ワシントン大行進から37年、公民権法が成立してから36年目です。すごい時間がかかっているように感じますね。

でも、人間やコミュニティの意識が変わるには、100年、200年単位の長い時間がかかります。
アメリカで黒人奴隷が合法だったのは、1640年代から1865年までの二百数十年です。奴隷制が廃止されて公民権法
が1964年に制定されるまでが約100年。公民権法が制定されてからは、今年で50年です。
この50年間で、公的な場所で公的な人間が人種差別発言をすることはなくなりました。大した変化だと感じます。
一方で、過去の黒人差別はの傷跡は貧困の再生産という形で色濃く残っています。
これからの50年間で、人種差別についての人々の意識はどのように変わっていくのでしょうか。
毎年、学校でマルチン・ルーサー・キング・ジュニアの生涯について学んでいる子供たちが社会の中心になるころが楽しみです。

じっくりと時間をかけて調理することと、時間をかけて新しい価値を根付かせていくことは、似ているなあと思います。
手間をかけたものは、簡単には腐らない。

最後に私流の基本のグラノーラの作り方をご紹介します。

(1) オーブンを250F度に予熱しておく。くるみ、カシューナッツ、アーモンドは刻んでおく。
(2) 大きいボウルに、押し麦(オーツまたはバーリー)、くるみ、カシューナッツ、アーモンド、ひまわりの種、かぼちゃの種を入れてよく混ぜる。
(3) 小鍋にサフラワー油とメープルシロップ、自然塩少々を入れて火にかけ、沸騰したら火から下ろし、ボウルに注ぎ、よく混ぜる。
(4) クッキングシートを敷いた天板に広げ、オーブンの上段に入れる。
(5) 15分毎にかき混ぜ、端から焦げないようにする。約1時間で出来上がり。
(6) 粗熱が取れたら、カラントと刻んだチェリーを加える。

基本の分量は、押し麦3カップ、ナッツ類合わせて2カップの合計5カップに対し、メープルシロップとサフラワー油はそれぞれ3分の1カップ、ドライフルーツは合わせて2カップです。