S幼稚園のママ友さん仲間をお迎えしてのマクロビクラブ。今日のご飯のテーマは春の野菜を食べよう。

まずは葉っぱが盛りだくさんの緑色のサラダをご覧あれ。

春は、万物が冬の眠りから覚めて、伸びやかに成長し始める季節です。
縮こまっていた私たちの身体も、広がろうとします。
葉野菜の上へ上へと伸びていこうとする力を借りて、どんどん広がっていきましょう。
中でも、若葉や発芽したばかりの芽には、これから大きくなっていこうとする命の力強さがあります。
今日は、たんぽぽの葉、アレグラ、数種類のスプラウトでサラダを作りました。
どの野菜も、ちょびっと苦味があります。
この苦味も春の初めの身体に必要なものです。
苦味は便通による排出を促します。冬に溜め込んだ不要物よさようならー、ですね。

春先の山野の恵みである山菜も苦いものが多く、酢味噌などの酸っぱい和え衣でいただくのが伝統的です。
これは、酸味が肝を支えてくれるからです。
排出を促すときは、排出物が通り過ぎる肝腎の手当ても同時に行って、穏やかにやりましょう。
今日のドレッシングは、白味噌とタヒニ(練りゴマ)とレモンをオリーブオイルで合わせました。

ピーナッツアレルギーがあるお子さんのための、代替品をご紹介するのが、今日のサブ・テーマでありました。

木の実にアレルギーがある人でも、種にはアレルギー反応を起こさない人が多いので、ゴマやひまわりの種、かぼちゃの種などを使います。
全粒パスタのエスニック風ソースに使ったのは、ピーナッツバターではなくひまわりの種から作られたサンバターです。
サンバターを水でゆるめてクリーミーなソース状にしたところに、米酢、自然塩、醤油で味付けました。
茹でた全粒スパゲッティを熱いうちにソースで和えて味をつけた上に、豆もやし、にんじん、セロリ、大根、ラディッシュの千切りを自然塩とライムでさっと和えたサラダを乗せました。シアントロ(香菜)とひまわりの種をトッピングし、食べる直前にソースの残りをかけました。

こちらは、くるみ味噌を挟んだ豆腐の網焼き。

炒ったくるみをすり鉢で摺り、自家製味噌と練り、にんじんの葉の柔らかい部分を刻んで入れました。
豆腐は、ベイエリアのHodo Soyの固い豆腐を2枚におろして使いました。大豆の味がしっかりとする、水切りしなくてもよい固い豆腐です。
両面にこんがりと焼き色がつくまで、網の上に放置。お肉のように焦げたり脂がたれないので簡単です。

アスパラガスとラディッシュはさっと蒸して、白和えに。

和え衣には、MORINUのSilken Organic Tofuを使いました。Costcoで12個入りの箱が売っています。
こちらは、とてつもなく柔らかい豆腐です。豆の味がしない、くせのない上品な味なので、デザートの材料にも向いています。
豆腐にも様々なスタイルがあるので、そのうち、アメリカで売っているいろんな豆腐を使った豆腐料理のクラスもしたいですね。

カブのポタージュスープは、実の部分で作った白いスープに、葉の部分で作った緑のポタージュをたらしてあります。

緑のポタージュを少し濃い塩味にしたので、混ぜてからいただきました。葉も一緒に入れて緑色のポタージュスープにしてしまえば簡単だけど、それではつまらない。
20年以上前に雑誌『クロワッサン』に掲載された辰巳芳子先生のスープのレシピで知った二色使いです。
白い大地に緑が芽吹き始める春らしい風景を連想させる、私の好きなスープです。

で、最後にデザートとしてイチゴのチョコレート・ディップを楽しむはずだったのですが、皆さんとのおしゃべりに興じているうちにチョコがすっかり乾いてしまい、イチゴを浸すことができなくなってしまいました。失敗!

本日のメニュー
ひまわりドレッシングの全粒スパゲッティ・サラダ
くるみ味噌入り豆腐の網焼き
春のサラダ ゴマ・ドレッシング
アスパラガスとラディッシュの白和え
イチゴのチョコディップ