昨日は週末だったので、少し小洒落た晩ご飯にしました。カリフラワーのパイ包み、雑穀と豆のスープ、きのこソースパスタ、りんごのパイ。

カリフラワーとりんごのパイ包みには、市販のPhyllo doughを使います。小麦、コーンスターチ、塩、水を練って紙のように薄く延ばした生地です。パイシートと違って、バターが入っていないので、乳製品の入っていないパイ包みが作れます。トルコの甘いお菓子バクラヴァに使われている、あのサクサクの生地です。高橋ゆかりの『トルコで私も考えた』には、街のユフカ屋さんでできたての薄い生地を買ってくる話が出ています。生は手に入らないので、冷凍のフィロを買ってきて、1枚ずつはがし、間にオリーブオイルを塗って生地にしました。ちょっと手間がかかるので、よそ行きのメニューです。

オリーブオイルでみじん切りにしたリークを炒め、クミンシード、ターメリック、自然塩少々で味付けます。カリフラワーは一口大に切り分け、リークと混ぜます。
具の1/3を、準備したフィロの2枚重ねの上に乗せ、春巻きのように巻き上げます。表面にもオリーブオイルを塗って、天板に並べ狐色になるまで350F度のオーブンで焼きます。

りんごは、4つに切ってまず塩水にくぐらせてから、薄いいちょう切りにします。カラント、みじん切りにしたくるみ、オレンジの皮、シナモン、ナツメグと混ぜ合わせ、4枚重ねのフィロ生地の真ん中に置きます。短い方の端を追ってから長い辺を畳み、天板に乗せます。油を表面に塗ってからメープルシュガーを飾りにふりかけ、上部に切れ目を入れて、オーブンで焼きます。表面が狐色になり、甘い香がしてきたらできあがりです。

デザートまでついて、豪華そうでしょ?
でも、このりんご、生で食べるには少々しなびてきていたので、パイにするしかなかったものです。火を通してちょうど良い具合でした。

カリフラワーも、冷蔵庫に半分弱残っていたものを使いました。

雑穀と豆のスープには、ロール(しない)キャベツに使った雑穀の炊き合わせとスープ豆缶の半分を入れてボリュームを出しています。スープ自体は、作り置きのチキンスープストックにキャベツ、セロリ、玉ねぎ、ニンジンとベイリーフを入れて作りました。

きのこのパスタには、我が家では「叫ぶおじさんの顔」と呼んでいるPipe Rigateを使いました。筒の中にソースが入り込むので、食べやすいパスタです。フライパンに並べた玉ねぎから甘い香がしてきたら、きのこを投入。使いかけのえのきなど、冷蔵庫のきのこを一掃しました。きのこから出る水分が足りないようなら、パスタの茹で汁かスープを足します。玉ねぎときのこから染み出した汁気を自然塩で調味し、パスタに絡めて食べました。

一昨日の台湾料理、今日の地中海料理ともに「なんちゃって」ですが、何かしらのテーマを決めてメニューを組み立てると、ご飯作りが楽しくなります。また、家で毎日ご飯を作り続けるには、1つの食材を様々な形で料理すると、マンネリ化を防げます。