朝ごはんです。玄米に大根の葉と油揚げの炊いたのが乗っています。味噌汁はシイタケ昆布出汁で里芋とシメジ。副菜は白菜の浅漬け、昆布の佃煮、ルバーブの醤油漬け、梅干。全部、自家製です。

福島原発事故の直後に、友達が「日本人は海草を毎日食べているからヨウ素欠乏してないわよ」と言っていました。私も、そうだと思っていました。と言うのも、チェルノブイリ原発の事故で健康被害が起こった地域は食品からのヨウ素摂取が少なかったので甲状腺への放射性ヨウ素の取り込みが多かったからです。

今から振り返ると、2点において私の認識は間違っていたなと思います。
1つは、2011年3月中の放射性ヨウ素の汚染が半端じゃなかったこと。ヨウ素浴とでも言えばいいくらいでしたね。

もう1つは、普通の人が食べている食事がびっくりするくらい不自然食で、普通の人でもヨウ素欠乏状態だったこと。
私は自分の家族や周りの人の食事しか知らなかったから、出汁は自分で作るし、海草なんて毎日食べていると思っていました。

また、被災者の多くは当時、まともな食事を食べることができなかった。ヨウ素の代謝がどのくらいかかるのか分かりませんが、栄養欠乏状態だったら取り込む確率は高くなります。

放射能が怖いと思ってから、勉強をして食生活を変えた人もいるし、そのまんまの人もいます。簡単に言うと被曝は老化の加速なので、いわゆる長寿食が対抗手段としては有効です。

もしかしたら甲状腺の異常は、大家族で伝統的な食生活をしていた農村・漁村地域の被災者よりも、都市住民の方が多くなるかもしれません。