玄米発酵液ヨーグルトが完成。


玄米を美味しく栄養十分にいただくために、研いでから18時間以上水に漬けておいて、発芽状態にしてから炊いています。
3カップの水に漬けておくと、1カップほどが吸収され、だいたい2カップ分の水が残ります。
漬けておいた水をそのまま使って炊いてもいいのですが、ぬか臭いので家族が嫌がるのでザルで濃し、2カップの新鮮な水で炊いています。

この玄米を漬けておいた水は、既に発酵臭があり、プチプチと泡立っています。
この2カップの玄米とぎ汁に自然塩小さじ1と未精製の砂糖大さじ1を入れて混ぜ、ペットボトルに入れて振ります。
我が家の場合、ヒーターの出口が暖かいので、そこに二晩置いておきます。
晴れた日は窓辺に置いて、日光浴もさせます。
だいたい二日で発酵を始めます。

(追記:詳しい作り方を書きました。)

この玄米発酵液をお掃除に使っています。水垢のヌルヌルがきれいになるので、流しやトイレ掃除に使うと下水もきれいになるようです。

五月に入って暖かい日が続き、発酵もシュワシュワと本格的になってきました。

豆乳ヨーグルトが作れそうになってきたので、EDENのunsweetenedの豆乳に玄米発酵液を混ぜて軽く蓋をし、室温で放置。
最初の数回は、トロっとはするけれど固まらなかったのですが、勢いのある発酵液で作ったら固まりました。
冷蔵庫から出したての冷たい豆乳ではなく、室温になってから発酵液を混ぜた方が上手にできます。

味は少し甘くて、大豆の味が控えめにします。酸味もほんの少し感じられます。すくい豆腐のようは食感で、口の中で溶けていきます。
ハチミツを混ぜていただきました。

2歳児と遊びました。

彼女は今、階段を上ることに夢中です。階段があれば、どこまでも上がっていきます。
私の友人に手を引かれ、どんどん階段を上っていく彼女。私は一番下の段に座って、見上げています。

前を向いて必死に数段上ると、私の方を振り向きます。私は名前を呼びかけて、手を振ります。
それを何度も繰り返しながら、少しずつ高くなっていく彼女。
遠くなっていく彼女への私のリアクションもだんだん大げさになっていきます。

てっぺんに到達した彼女は、くるりと私の方を向きました。
私は、まるで彼女が高い山の頂に昇ってしまい、はるかかなたに姿が見えるかのような気持ちで、「お~い」と呼びかけました。

彼女は、勝ち誇ったような顔で私を見下ろすと、指をさして私の名前を呼びました。

その満足そうな表情は、可愛らしい2歳児のあどけなさではなく、世界を征服した勇者の精悍な顔つきでした。

彼女にとって、とても登り切れないと思えた、目の前の長い階段を登り切り、大人の私がその偉業に対して、尊敬の感嘆を送っているという事実は、とてつもなく大きな成功体験だったのでしょう。

こうした「小さな成功体験」を積み重ねて、子どもは成長していきます。
彼女の満足そうな表情が、階段を上ることで得た自信を物語っていました。

挑戦、達成、賞賛、満足。これが成功体験です。

子どもたちは、遊びを通じて「小さな勝利」を積み重ね、自分にできること、自信を身につけていきます。

今日は、単に階段遊びで最上段まで達成しただけでなく、私という観客をもつことで、心が感動し、「小さな勝利」が「体験」として刻まれました。

私たち大人は、子どもたちが「小さな成功体験」を得るチャンスを多く与えてあげるべきです。
実際、人生は、「大きく成功する」ことは稀で、「小さな成功体験」の集積です。

いつも、お母さんと二人きりで階段を上り下りしていたら、彼女の成功を盛り上げてくれる観客が足りません。
お母さんは、階段から落ちないように手を貸すでしょうし、子どもも手を引いてもらうというサポートがないと、挑戦しないかもしれません。
母子だけの密室育児だと、なかなか「成功体験」を与えることは難しいのかも知れないなとも思いました。

子どもの遊びの周辺に、何をするわけでもない大人が居て、些細な交流が遊び体験をダよりダイナミックなものにしていく。そういう環境が「豊かさ」というものではないでしょうか。

なでしこベーカリーさんのチャリティ・ベイクセールに行きました。

シアトル地域で、震災・原発核事故の被災者支援を続けているSongs of Hopeさんのベイクセール・チーム「なでしこベーカリー」さんのベイクセールで買い物をするために、初めてボランティア・パークに行きました。

シアトル美術館(SAM)のアジア美術品が収蔵・展示されているアジア美術館、温室、貯水池と給水塔があります。
アジア美術館の正面、貯水池を見下ろすところに、イサム・ノグチの彫刻が据えられていました。
真ん中に、スペース・ニードルが見えるのが、剽軽です。

ボランティア・パークは、ニューヨークのセントラル・パークや、サンフランシスコのゴールデンゲート・パークと同じように、19世紀末の都市に市民生活を豊かにするために作られた公園です。
初めて行ったけど、「ああ、ここ知っている」という懐かしさを感じるのは、ゴールデンゲートパークの近くに住んでいたころを思い出すからでしょう。

毎月第1土曜日は入館料がただになるそうで、ラッキーにもアジア美術館を無料で見学できました。
仏像や経典が飾ってあるにもかかわらず、空気が清浄でこじんまりした美術館でした。
アジア美術に関する書籍を集めた図書館が素晴らしい。
昨年、日本に里帰り展覧会をして話題になった伊藤若冲の作品集と、江戸末期から明治初期の日本人を被写体にした写真集を眺めました。


なでしこベーカリーさんのセールは盛況でした。
売上金は「ふくしまキッズ実行委員会」に寄付されるそうです。
放射能で汚染された地域で暮らす子供たちの健康学習支援のためのキャンプを実施されています。
アジア美術館の館内では、ワシントン州日米協会主催の「Act with Japan」という催しが午後からあったのですが、娘のお迎えがあったので参加できませんでした。

東日本大震災から4年が経ちますが、震災・原発核事故の被災者・被害者の方々の生活は未だに建て治っていません。
なかでも、原発核事故の被害者の方々は、多くの困難に直面しています。
海外でも、被災者・被害者を気にかけている人々が大勢いることが伝わるといいなと思います。



池のほとりには、立派な枝垂桜があって、七分咲きでした。


写真を撮影する連れ合い。


桜を撮影する私。

ワシントン大学の桜もそろそろ開花してきたでしょうか。

日系ホライゾンさんでワークショップを行いました。

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日系ホライゾンさんは、シアトル地域の日系人の福祉団体Nikkei Concernsの生涯学習部門です。
Nikkei Concernsが、高齢者向けのケアセンター(シアトル敬老)や老人ホーム(日系マナー)の運営を主な業務にされているので、日系ホライゾンのクラスも高齢者向けだと誤解されているようです。

実は、シアトルとイーストサイドで、さまざまなクラスを日本語と英語で提供されています。

マクロビクラブでは、「North West Vegetable Kitchen」というワークショップを行っています。
地産地消を良しとするマクロビオティックの食べ方をできるように、ここノースウエストで手に入る食材をご紹介するお料理クラスです。
今回は、バターナッツ・スクワッシュを使った焼き菓子とスープを食べていただきました。

牛乳もバターもお砂糖も使わないヘルシーなマフィン。
ベースになるのは、ローストしてマッシュしたバターナッツ・スクワッシュ、豆腐、オリーブオイル、小麦粉です。
そこに、メイプルシロップで甘さを加え、カランとくるみを入れたお菓子マフィンと、味噌でコクを加えてリークとクルミを入れたご飯マフィンの2種類を作りました。
塩気のきいたご飯マフィンは、ケークサレ(フランス語で塩ケーキ)です。
スープも玉ねぎの甘さとスクワッシュの食感で、ボリュームがあるのにさっぱりとしたお味です。

クラスの存在がまだまだ知られていないためか、参加者はお二人でした。
日本から来て間もない若い方と、長年連れ添ったアメリカ人のご主人を亡くされたばかりの在米40年近いご婦人が、クラスが終わるころにはすっかりお友達になっていて、和やかな時間を過ごすことができました。

ふだんは交わらない、日本人と日系人が一緒になれるところが、日系ホライゾンのワークショップの醍醐味です。
シアトルに住んでいる日本人といっても、人それぞれの人生があって、なかなか混じり合う機会がありません。
でも、知り合いになると、興味深いお話がたくさん聞けて、どんどん仲良しになれる。
とても大事な場だなと思っています。

5月には、玄米のワークショップを日本語英語で行うことが決まっています。
日本語のワークショップは5月9日(土) 11時から12時までベルビューチルドレンズアカデミーで、英語のワークショップは5月30日(土)11時から1時半までシアトルの緑コンドで行います。

オンラインのクラス・スケジュールがこちらにあります。
プルダウンメニューのWhenから2015 Spring Quarterを選ぶと、春学期のスケジュール一覧が見れます。

今は、冬学期が進行中で、 ベルビューチルドレンズアカデミー会場では、中国茶のクラスジュエリーメイキングのクラスがあります。

マクロビご飯の日を開催しました。


蒸し野菜の彩が春らしいです。ロマネスコ・カリフラワーの緑、人参のオレンジ、サツマイモの白、ケールの深緑。
豆腐の味噌漬けステーキと、小豆かぼちゃ、雑穀と野菜の炊いたもの。

今回のお客様には、「わもん」で知り合ったHさんがいらしたので、自然と話題はわもんのことに。
わざわざシアトル市内からいらしたKさんに、日本で参加していらしたわもんの講座についてお伺いすることができて興味深かったです。

シアトルでは、4月18日〜20日にわもんのワークショップが開催されます。
詳細が決まったら、お知らせしますね。

昨年、9月に行われた本道佳子さんの「世界をつなぐお料理会」を開催してくれたAさんとも再会することができました。

ワシントン州に越してきて2年半。少しずつ、友達の輪が広がってきていて、うれしいです。

2か所目のお料理クラスが始まっています。

昨年末にJIA Foundationのキックオフで知り合ったグループの皆さんとのお料理クラスが好評で、毎月、開催させていただくことになりました。

メニューはレドモンドのクラスと同じです。
・雑穀のロールキャベツ
・ごぼうと人参の昆布巻き
・黒豆のスープ
・即席ザワークラウト
・プルーンの醤油煮

食材、調理道具、食器まで、クラスに必要なものは全て持っていきます。
(持っていくはずなのですが、何かしら忘れ物をしては、そのお宅にあるものをお借りすること多し。反省点です。)

クラスでは、調理法だけでなく、食材についてもご説明します。
特に調味料は、なるべく数種類を持参して、試食や試飲をしてもらいます。
調味料は、一度買ってしまうと使い切るまで他のものを買わないので、なかなか味や品質の比較をすることが難しいものです。
お料理クラスで、醤油や塩、酢の味を比べることで、次回のお買い物の参考になります。

このグループは、お子さんが小さい頃から一緒に集まっている仲良しなので、皆さん気心が知れていて、作業分担も手早く、会話もはずみます。また、合成洗剤を使わないように気を付けている人がいたり、出身地の料理法を紹介してもらったり、一緒にお料理をすることで初めて話題になることもあります。

美味しいものがあるところには、朗らかな人間関係ができますね。

2月のお料理クラスを開催しました。


雑穀をお肉代わりに使ったロールキャベツがメインの献立です。
お米の代わりに、雑穀をたっぷりといただくことができる、おかずのような主食です。
ロールキャベツに使うキャベツを1枚ずつ上手にむいていくには、キャベツを丸ごと鍋で蒸すと簡単にはがれるので、キャベツを破らなくて済みます。残ったキャベツの芯は、ザワークラウト風の甘酢漬けにしました。

今年は例年になく暖かいのですが、2月は暦の上では冬の寒さが極まる時期。春に向けて身体が緩み始める折り返し地点です。
溶けだした老廃物を処理する腎臓に負担がかかります。

なので、腎をサポートする黒い食材(黒豆、プルーン、昆布)を使ったメニューです。
黒豆のスープは乾燥豆ならではの旨みが、出汁になっています。
昆布巻きの中身は梅酢で煮たごぼうと人参です。
昆布巻きを煮る際の甘み使ったプルーンは、デザートとしていただきました。
醤油の味とドライフルーツの甘さが意外なおいしさの取り合わせです。